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お盆・お彼岸とは
2023/03/17
お盆は仏教における盂蘭盆会を略した言葉で、現代では主に日本の夏にご先祖の霊を祀る行事を指します。
お盆の習わしは日本の祖霊信仰と仏教にルーツがあり、古くは太陽暦の7月に行事が行われていました。
現在は新暦の8月15日がお盆とされますが、地域によって多少のズレがあります。
お盆は地域による時期のズレはあるものの、全国に広まり定着しているので、日本全国でお盆の習わしが行われます。
具体的にはご先祖をお迎えして供養する為に、家族で集まりお寺で法要をするなどが一般的です。
また、仏壇がある家庭では仏壇仏具を綺麗にして、ご先祖をお迎えする準備をします。
お盆の習わしといえば精霊馬も有名で、伝統的にはきゅうりやナスで馬や牛を作り、ご先祖をお迎えする家庭も珍しくないです。
ちなみに馬にはあの世からこの世に戻ってくる際に少しでも早く、一方の牛にはあの世に戻る時はゆっくりという願いが込められます。
他にもお墓参りをしたり、料理を作って振る舞われることもあります。
お彼岸のいわれは雑節の1つ、春分と秋分を中日とする前後3日間の計7日間にあります。
お彼岸は1年に14日間、つまり合計で2週間あることになります。
お彼岸の初日は彼岸入りといい、お彼岸の最後を彼岸明けといいます。
そして中日にご先祖に感謝の気持ちを伝え、残りの6日間を悟りの境地に達するのに必要な、6つの徳目を修める日とされるのが仏教における考え方です。
お彼岸の語源はサンスクリットのパーラムを意訳したもので、仏教用語におけるお彼岸は波羅蜜の意訳、至彼岸に由来するとされます。
日本のお彼岸の風習は独自のもので、延暦25年に日本で仏教行事が行われたという記録があります。
現代においてはおはぎやぼたもちがお供物として作られたり、いただく風習が根づいています。
このようにお盆とお彼岸はどちらも仏教行事ですが、意味は共通するもののルーツや行事は異なることが分かります。
大切なのはいずれにしてもご先祖の存在を思い出したり感じること、行事を通して気持ちを伝えることにあるといえます。